2011年2月20日日曜日

「大人の友情」



「荒野へ」を読んで、気分が多少どんよりしてきたので、
気分転換に、もうちょっと気楽にパラパラと読めそうな本を読んでみた。

河合隼雄の「大人の友情」。

これを読むと、なんだか、大人も子どもも「友だち」の根本的なあり方はそう変わらないなと思ったりする。
無条件で受け入れられる相手。

ただ、大人になると日々友人と会うことが難しい場合が多い。
年に数回、数年に1度となることも珍しくない。

でも、どんな久しぶりでも昔のようにすぐに話せるようになる、それも友情。
そうかと思うと、どんなに仲が良くても、なにかのきっかけであっという間に疎遠になる可能性を秘めているのも友情。

昔から、「友達」とか「友情」とかそういう抽象的なことばの意味がよくわからなかった。

ものすごく、密着した関係にあるのが親友で、それ以外は友達じゃないのかと思っていた。
でも、今は、お互いに相手の世界を尊重し適度な距離を保ちつつ、それでも共有する時間を楽しめたらいいと思う。

有難いことに、そんな友達がいることを本当に幸せに思う。


それは、子どもの世界でもさほど変わりがないと思う。
37名の子ども+私が1日を1つの部屋で過ごせば、いろいろな出来事が起こる。
最近、自分のクラスの子どもが、友達に対して本当にやさしい行動に出る場面をみて感動することが多い。
もちろん、37名もいれば、優しい子もいれば、様々な事情でものすごい反抗的な態度に出る子もいる。
我慢強い子もいれば、すぐにブチ切れて大暴れする子もいる。
いろんな子がいるけど、全体としては私が「友達になりたい!」と思う子が多い。
他人の心を汲み取って考えようとする子が多い。
これってすごいこと。
果たして、私はそれができているか?
自己反省の日々。
でも、こんなに素敵な真っ直ぐな心のお手本があるのだから、おおいに学ばしていただこう。
「子どもの友情」から「大人の友情」を学ぶこともできる・・・と思う。


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